2021-07-07

芝生と流れの庭

H邸(埼玉県戸田市)

交通量が多く、店舗などが並ぶ通りから一本入った通りにあるH邸。付近は工場なども点在する住宅地にあり、そういった場所柄、いろいろな人が行き交う所にあります。
庭は、外からも開放的な趣にしたい反面、防犯上の問題もありました。
そこで、門とフェンスは道路から下げ、駐車スペースを設けることでゆとりを持たせ、オープンにしました。

駐車スペース

芝生と流れの庭
道路からゆとりを持たせ、防犯に配慮しつつ開放的な趣に

駐車スペースは、御影石の板石をアクセントに川砂利の洗い出し仕上げでカッチリと。門をはさんだ反対側は、割栗石をざっくりと敷きつめ枕木をアクセントにしつつ、雑草なども自然に馴染む雰囲気になるよう対照的に仕上げました。
ご自宅前は通学路になっていて、他の場所を作業中にようすを見ていると、おもしろいことにわざと歩きにくくした割栗石の上をほとんどの子どもたちがわざわざそこを歩いて行きました。子どもたちを含め、いろんな人の記憶に残る場所になると嬉しいですね。

門扉周辺

芝生と流れの庭
門扉は鉄製のオリジナル。あえて防サビ加工をせず年月とともにサビが味わいとなる

門扉はオリジナルのデザインです。開放感を妨げないよう、細い線のデザインにしました。あえて防サビ加工をしていないので、年月を経てサビが深みを出し味わいのある風合いになっていくでしょう。
フェンスは低めにして、ツルを絡ませこちらも柔らかい印象になっていきます。
その雰囲気をじゃましないよう、照明もレトロ調のものにしました。

芝生と流れの庭
フェンスや門扉と合わせたレトロ調の照明

家から庭へ繋がるデッキ

芝生と流れの庭
高低差をつけた2段のデッキ。庭の繋がりにも一役

デッキは単調になりがちなので、いかに庭と組み合わせることが出来るかを考えました。
そこで、すのこ状の床板が乗るかたちで高低差のある2段のデッキを造りました。このデッキは庭のいろいろなところへと繋がっていきます。

芝生と流れの庭
和室から望む庭。石どいから水場地へ落ちた水が表へ続く

デッキの奥には和室から臨む小窓があり、透水石を積んだ壁面からつきだした石どいと水鉢が見えます。
石どいから落ちた水は水鉢へ。溢れた水は流れていったん見えなくなりますが、表の庭へ流れていきデッキをくぐり、玄関前から湧く水と合流します。

芝生と流れの庭
玄関前の水鉢からの湧水。表の広い流れへ繋がる

玄関前にも水が湧くように加工した水鉢があり、奥から流れてきた水と、ここからの水が幅の広い流れとなります。
同じ樹種の足下でも、水際とそうでないところでは使う下草が違うので、ポイントごとに雰囲気を変えることができます。

芝生と流れの庭
玄関前の湧水からデッキの下を通る流れ。デッキと芝生と流れが自然に馴染むことで、庭のアクセントにもなりリズムを生み出す

撮影:大久保 聡

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