閑静な住宅街で、草木とともに育む生活

「既存の材料も活かしたい」

施主である木股 常精(きまた つねあき)さんは設計士です。本やwebに掲載された弊社の作品をご覧いただき、ご自身が設計された事務所兼ご自宅のお庭をご依頼くださいました。

閑静な住宅街に、墨黒の外観が洒落ていてひときわ目を引く建物。緑がとても映える佇まいには感服です。

もともとご親族のお住まいとお庭があった場所で思い出もあるので、前のお庭の景石や板石を活かしたいとのリクエスト。それ以外は基本的にお任せいただいたので、雑木をメインにした緑を楽しむ庭をご提案しました。

居間から庭への繋がりとなるウッドデッキ。お子さまがいらっしゃるので、お庭を多目的に使えるよう板石を敷いて広めのフリースペースを設け、ウッドデッキからフリースペースまで飛石を配し導線をつくりました。飛石、景石、フリースペースの板石すべてこちらにあったものです。

道路沿いは車の往来もあるのであまり広がらないように配慮しつつ、内外から緑を楽しめるような植栽にしました。



建物の一部は賃貸しており、そちらの玄関奥も作庭。アプローチ側から見てさらに続くような奥行きを感じられるようにしました。


数年を経て、木々もボリュームが出て足元のコケも良い感じになりました。
日々、庭にも目を配ってくださっているのを感じ、感謝しつつ定期的な手入れに伺わせていただいています。

撮影:大久保 聡

住宅設計:Kimata Planning Office(キマタプランニングオフィス)